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本の読み聞かせに年齢制限はありません

子供は「本が読みたい」わけではないかも?!

読書が苦手、という親御さんでも、子供が4~5歳くらいまでは絵本などを読み聞かせてあげたことがあるだろう。
実際知育にいい、情操教育にいいと悪い話は聞かない読み聞かせ。
上手くいかない読み聞かせ、なんてあるんだろうか?

『ないんじゃない?たしかに ”すぐに飽きてどっかにいってしまう” とか ”同じところを何回も読ませられる” とか ”お気に入りのページしか見ない” とか ”ストーリーを聞いていられない” とかいろいろあると思うけど、何だっていいんだよ、読み聞かせなんて』

学校の宿題のように暗記したり、感想文を書いたりしなくてはいけないわけではない。最後のページから読んだって、さかさまに読んだって、子供が楽しんでいるならそれでいいんじゃない?と雪女さんは言う。それに、

『ヒョウも絵本好きで、1歳の頃は同じ本を何十回と読まされたけど、あれは本が読みたいんじゃない、と2歳過ぎたころに気が付いた』

という。本が読みたいんじゃないって、どういうこと?

『ヒョウはねぇ、私とのコミュニケーションツールとして絵本を使っていたみたい。もともとべったべたの甘えっこだけど、私が忙しいときや機嫌が悪いときなんかに絵本を持ってくるんだよね。なんていうか、絵本を読んでもらうことでできる空気を求めていたと思う。』

そんな時のヒョウくんは絵本を読まれるときは、なんとなく緊張しているような真剣な(ある意味必死な)姿勢だったらしい。

『あとは私への独占欲かな。ウサギの里帰り出産のときに「眠くて読めない!」って逆切れしたら、「ごめんね!ごめんね!」って泣きついてきたときにアレ?って思ったんだ』

それまでヒョウ君に「ごめんね」なんて言われたことがなくて、ビックリしたらしい。きっと本人は関心をとりたくて必死だんたんじゃないか、と雪女さんは思ったそうだ。

3歳くらいになって、ひらがなのひろい読みが少しづつできるようになったヒョウ君。「自分で読めるようになったほうが絶対楽しいだろう」と思って、絵本の文字を読む練習をしたそうだが、

『少しだけ読んでくれたけど、断固拒否されたの。その時に「あぁ,この子は本が読みたいんじゃなくて、私に読んでほしいいんだな」と改めて思った』

とっても意外で、まさに目からウロコだったよ、と雪女さんは語った。

中3が目の前。でもまだ読み聞かせている雪家

さて、絵本の読み聞かせはいったいいつまで行ってやるべきだろうか。
何と雪女さんは現在進行形で読み聞かせをしているらしい。え?ヒョウくん中2でしょ?

『そーなんだけどね。日課になっていて、読まないと怒るんだ、これが(苦笑)』

いつ、何を読んでるの?まさか昔話じゃないよね?

『もともとは1歳くらいから寝物語として読んでいたの。ウサギが赤ちゃんの時もずっと読んでいて、二人とも話が終わったら(もしくは話の最中に)ストンと寝るから、とっても楽だったんだけど』

二人とも卒園したくらいから体力もついてきて、最後までしっかり聞くようになった。

『もともとの読み聞かせも、日本の昔話、西洋の童話、日本の神話、ギリシア神話、聖書とか、できるだけバラエティにとんだものをチョイスしていたんだけど、そのうちにせっかくだからと(ほとんど私の趣味で)伝記とか歴史とか、古文・漢文・百人一首とかって少しずつ混ぜてみたりして』

ささらに名作文学とかことわざ図鑑とか、子供むけ英語図鑑なんかも加わったらしい。

『ヒョウが中学に入ると、○○勉強法とか、暗記術とか、お仕事図鑑とかの自己啓発が半分。この辺にくると ”自分では読まないだろうけど読ませたい書物” がかなり混ざってる。ほとんど親のエゴ(笑)』

20分くらいの時間で、1冊をじっくり読むのでははく、数冊数ページを平行して読むのだそうだ。

『だから枕元には常に4~5冊の本が積まれているの』

という。しかも今はストレッチの本もあって、布団の上で3人でストレッチもしているらしい。付き合うんだ、中2の男の子が・・・

『不思議だよねぇ。最近はストレッチの後のプロレスごっこもお約束みたいになってるし』

読み聞かせも、いつまで続くかなあと、雪女さんはつぶやいていた

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