今回は雪家のお手伝い&おこづかいのルールについてです。
なぜ、おなじくくりかというと、雪家ではこの2点はセットになっているからです。
「働かざる者食うべからず」。雪家はお給料制
お子様の ”おこづかい”。これは各家庭で考え方もルールも様々であると思われます。
雪家の場合は、まず圧倒的に少ないおこづかいです。
『最初に渡したのは3年か4年かな。月200円くらいだったよ、確か』
4年生で200円。ホントに少ない。
『お菓子を食べる習慣もなければ、物欲も少ない(ように育てた)から、そうそう必要性がなかったんだよね』
で、問題は与え方であるが、「給料制」というのは?
『「風呂洗い」「夕食の食器洗い」「洗濯物たたみ」のどれかから一つを選択して、平日してもらう。その”給料”という形で与えるの』
なるほど、働いた見返りという訳だね。
『日常はささやかだけど必要な家事の繰り返し。それを、母(や他の誰か)がやるのが当たり前ではなく、”家族の一員として分担する”という意識を常に持ってほしいんだよね。もちろん、やらされてやるのでも、しかられないためにやるのでもなく、家庭がつつがなく運営されるために”必要な労働” という認識でいてほしい』
仕事にかかる時間は「風呂洗い」が一番短い、「洗濯物たたみ」はその日の量に左右されるし、「食器洗い」は冬は厳しいとか、それなりに長短があるから、毎日楽なものばかり選択するのもどうなのよ、ということなのだそうで。
そういう点も含め、自発的にやってもらうために、”選択制”にしているのだそうだ。
『子供にだって都合があるじゃん。宿題が多くて時間が取りにくいときもあれば、部活で疲れて動きたくない時もある。単にやる気が出ない時もあれば、読みたい本に時間を割きたいときもあるでしょう。そういう時に、自分で判断して、自分なりに落としどころを決められるようになって欲しいから、自分で選べるようにした。』
そして、二人で3つの仕事を選ぶわけだから、当然 ”交渉” も必要になってくるわけで。
『二人で相談して、どちらが何をするかを決める。そうすると、その日だけでなく、翌日も引き合いに出す場合もあるし、条件を出す必要があったりもするしね』
そういう ”大人のかけひき” の練習にもしてほしかったのだそうだが、実際ここ最近は「ウサギちゃんが洗濯物」「ヒョウくんがその他」と、半ば固定化しつつあるらしい。
ちなみに、6年生~中1の時には「リビングを片付ける」という仕事が追加されるのだそうだ。
『できれば毎日なんだけど、最低でも月曜と金曜の朝はすべてのものが撤去された状態にするのが仕事。この仕事は、本人がするのは勿論だけど、物の持ち主に「片付けさせる」という任務が大きいから、”監督” と呼んでるの(笑)』
なぜ月曜と金曜かというと、その日に雪さんが掃除機をかけるからだそうだ。そして、なぜ6年と中1かというと、「それなりに忙しい」からだそうで。
『6年生は最上級生として、部活や生活に気を配る場面も多いだろうし、そこそこ本格的な勉強も必要になってくるだろうということと、中1は慣れない中学生活に順応するのが大変だろうから、という配慮で、仕事は基本 “監督業”。これなら自分の都合でできるから。』
ヒョウの時はそうだったんだけど、ウサギは監督業とプラス1仕事やってくれてるなぁ、そういえば、という雪女さん。
そして、この仕事をさぼりがちになると、「監督不行き届き」というレッテルを貼られ、それでも改善されない時は「コーチに格下げ」となって、雪さんの指示で片付けをさせられることになるのだそうだ。なんだ、ソレ(笑)
『最近はウサギが洗濯物で固定しているから、忘れることはほとんどないんだけど、ヒョウはよく仕事をし忘れる。多分、悪気はないと思うから、あえてこちらからは口を出さずに放置しているんだけど、2日続けて働かない時は ”給料どろぼう” と言って、3日目には2日分しっかり働かせる。でも、なんのかんのと文句も言わずに中3の男の子が家事をしてくれるんだから、あんまりがっちりルールを決めずに、ゆるくやっているのが、あんがいよかったのかもね』
ちなみに、臨時ボーナスが欲しい時は交渉次第で仕事を与えるとのこと。
『でも1回20円とかだから、割に合わないと思っているらしく、あまり要求はしてこない(苦笑)。それとは別に、年に4~5回の庭仕事や年末の大掃除は、もちろん参加させる。』
それを横目で見ながら、自発的に手伝いにこない旦那様に、いらいらする日々だとか。ご愁傷さま。
こづかいのスタートは月200円。中3で月500円プラス歩合制!?
200円からスタートしたこづかいは、毎年月50円づつUp(ほんと、少ないねぇ・・・涙)。中1で月500円、中2で月700円(監督は解任されて、仕事は二つ)となる。
で、ここからが面白いところなのだが、中3になるとき雪女さんはヒョウくんと交渉したそうだ。
『基本給は月500円。そのかわり、1セット50円のプリントをあげるから、20枚(1000円分)まで給料に加算してあげる。ただし、パソコン使用時間には含まない様に。つまり、勉強すれば、最大1500円をゲットできるわけさ』
交渉は無事成立。それから雪さんは1回30分程度で終わる量のプリントを25セット(好き嫌いや気分で選択できるように)用意した。
ちなみに、「パソコン時間」というのは雪家オリジナルルールで、宿題以外の勉強を30分すると、パソコン時間が5分ゲットできるというもの。
『多めに給料を渡す大義名分(?)ができる、ヒョウは勉強をがんばる、と一石二鳥をねらったんだけど』
結果は上手くいかなかった。何故か。
『ヒョウがおこづかいUPに興味があんまりなかったんだよね~。最初の月こそ19セットくらいこなしたんだけど、それからはやったりやらなかったり。だから給料も500円から1000円くらいでフラフラと』
え~、もったいない!信じられない!!
『最初に用意したプリントが意外に手ごわくて戦意喪失した、ってのもあるんだけど、お金増えてもほとんど使わないし、それよりパソコン時間のほうが確保したかったらしいんだ』
少ないこづかいの中から、消耗品は自費購入。外食費は基本自腹で。
無駄遣いをしない子に育てるため、勉強などに使う消耗品はこづかいの中から各自購入することになっている。ただし、まともに買っていたらあっという間に金欠になってしまうため、
『私がまとめ買いしたものを、割安で販売(?)している。鉛筆1本5円、消しゴム1個20円とか。』
おかげで、物は大切に扱うよ~、とのこと。さすがです。
『中学生になると、友達との行動範囲も広がって、とくにウサギは昼食込みで遊びにいくことが増えたんだけど、昼食代も基本自分持ち。ただしその時に、どちらかが旦那と外出して外食となったら、負担してあげる』
どういうことかというと、一方だけ家計のお金で外食するのは不公平だ、ということだそうだ。
『たとえジャンクフードでも菓子パンでも、(ムカつくけど)外食のほうが嬉しいわけさ。私としても昼食を作る手間が省けるというメリットもあってついつい外食を奨励したくなっちゃうけど、そこは経費と体への害を考えてぐっと我慢。なので、自宅で食べる用意があるのに外食するというなら、自己負担でどうぞ、というわけ』
なので、子供たちは昼食を安く済ませるために、わざわざ遠回りして安売りのスーパーで菓子パンをゲットしたり、家からおにぎりを持参したりと、涙ぐましい努力をすることに。
『たかが数百円だけどさ、無尽蔵にお金を使えるわけじゃないってことはしっかり理解して欲しいんだよね。必要なものに惜しむつもりはないけど、無駄な出費はよく考える子になって欲しい』
でも、友人との外出も数が増えればとても数百円のおこづかいでは足りないわけで。
『そういうときはお年玉。あんまり貯金しないでわたしが手元に残しているから、千円単位で必要なときはそこから出している』
あとは、たまに旦那にたからせたりしているねぇ、いいんだよ、本人はこづかいとは別に家計費から飲み代やゴルフ代をじゃんじゃん使ってるんだからさ。
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