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外出先で手のかからない子の育ち方 ~テレビ・ゲーム・スマホ編~

乳幼児期のTVは、百害あって一利なし

雪女さんは、もともとほとんどTVを見ない。

『ヒョウが1歳半頃に今の一戸建てに引っ越してから、自分の娯楽のためにTVを付けたことは、多分10回もないと思う』

という。何故かというと、

『時間がもったいない。バラエティは、その時はそこそこ面白いかもしれないけど、結局何にも(自分のなかに)残らない。ワイドショーは、里帰りしていた時にたらふく見ていたけど、結局朝昼晩と同じニュースを取り上げているだけ。ドキュメンタリーや映画は見たいけど、見るときはがっつり見たい。でも、何かと忙しくジャマも入る育児期では集中できない』

で、すっぱりTVを見なくなって、十数年。日頃ネットニュースを見ているから、日常的には何にも困らないのだそうだ。
で、子供たちに対しても、

『よく、CMのロゴが読めるようになるとか、NHKの幼児番組や教育教材DVDで早期知育ができるとかあるけど、私は効果は微妙だと思う。親が一緒に楽しんでフォローしながら見るならまだしもだけど、TVに子守をさせる状態は最悪。結局小さければ小さいほど、音と光に吸い寄せられてるだけだと思うからさ。』

という雪女さんは、TVの類に子守をさせなかったために、それはそれは苦労したそうだ。

『特に、ヒョウなんか、泣き虫で甘えん坊で、一時期後追いもすごかったから大変だったけど、ここでTVに逃げるのは違うと思って頑張ったよ。』

ウサギちゃんが入園するまで専業主婦だった雪女さんは、がっつり子供たちに付き合っていた。

『一日が長かったよ~。だからその分、いろんな遊びを考えたし、毎日散歩もしたし。かなり充実した幼児期だったと思う、自画自賛だけど』

でも、全くTV類を見せなかったというわけでもないそうで、

『知育的なDVDや録画をストックしておいて、時々は見ていた。たまに見るからこそ、価値があるというか、本人たちも真剣に見てたよ』

雨が続いて散歩ができない時とか、猛暑で散歩は危険な時に、1日30分くらい限定で見ていたそうです。
で、そんな幼児期を過ごしたヒョウくんとウサギちゃん。何と、ドラえもんもポケモンもアンパンマンも知らずに幼稚園に突入することになったわけで。。。

『どうしても、友達との話題についていけなくなるでしょ?男の子はポケモンやカードゲーム、女の子はプリキュアなんかが大流行だったから、ついていけなくて仲間外れにならないかは心配だった。で、子供たちが ”どうしても見たい!” と訴えてきたら譲歩しようと思っていたんだけど、何にも言ってこないからさ』

先生との面談の度に 「話題に入れずに困ってませんか?」って聞いたそうだけど、二人とも特に困っていなかったそう。

『みんなの話を聞いて、知識を入れたり、適当に合わせて乗り切っていたみたい。その辺は空気を読む訓練になったかも(苦笑)』

プレステもPSPもDSもスイッチもなし。ゲームセンターも未経験。

カードゲームなんかも、友だちから教えてもらったり、いらないカードを恵んでもらったりして、いつの間にか遊んでいたそうだ。

それでも小学校3,4年にもなると、周りはNINTENDOやPSPなんかのオンパレードになってきて、

『友達同士で集まっても、みんなDSやスイッチを持ち寄ってゲームをしているだけだから、全く仲間に入れないってヒョウは何度もこぼしていた。ウサギも ”貸してもらっても上手くできない” ってへこんでいた。そのへんで私もかなりぐらついて、”買ってやろうか” と思ったんだけど・・・』

でも、そこで、自分にも子供たちにも言い聞かせたことは

『友達と遊ぶって、何?ってこと。ゲームを持ち寄ってみんなで対戦することが、 ”友達と遊ぶ” ことなのか?それはただ集まっているだけで、”友達と遊んでいる” わけではないし、そんな遊びは意味がないでしょう、と。ヒョウにとってはかなり酷だったと思うけど、”ゲームしかしないなら、一緒に遊ぶ必要ないじゃん” って。実は私自身、小学校の頃は友達の家でファミコンしまくったり、マンガ読むだけだったりしてたけど、でも、やっぱり小学校時代はそればかりはダメだと。』

キャッチボールをしたり、バドミントンをしたり、自転車で走り回ったりを友達とする体験が大事だと。それができないなら ”遊ばなくていい”ということだそうだ。
うう、確かにそうだけど、厳しいだろうね。

『正直つらかったと思うよ。小学校の時は時々泣いてたし、中学校も1年のころは、学校中が 「フォートナイト」一色で、話題に入れないと一緒に弁当も食べてもらえない、って言ってた。でも、そんな状態も中学2年くらいまでで、3年になったら全く言わなくなったよ』

他の子も、家ではゲームをしても、日常生活の話題がゲーム一色ということも無くたってきたそうだ。

『正直 ”よく乗り切ったな~” って思ってる。ヒョウもウサギも ”みんなと同じモノがなくてもなんとかなる” という変な自身もついたんじゃないかな』

でも、プログラミングをさせたいから、「マインクラフト」は購入してもいいかな、と思ってるんだけど、とのことだった。

中学生になってもスマホもなし。それでも、何とでもなるっ!!

携帯、スマホも今時は小学生から持っていて当たり前なのだが。

『そもそも、最初に持たせる理由が ”習い事の送迎の待ち合わせ” とか ”働いている親との連絡ツール” でしょ?ウチは習い事も塾も行ってないし、鍵っ子でもないから、その意味では必要ない』

それでも、小学校高学年にもなると、友達どうしの連絡ツールや友達と外出した時の親への連絡に、あると便利にはなってくるのだが、

『友達との連絡は、私がそれぞれの親御さまとLINEやショートメールを使えばOK。外出の迎えは公衆電話から連絡させて乗り切った』

実は、もともと雪女さん自身がスマホ嫌い。ギリギリまでガラケーを愛用していたのだが、

『幼稚園や仕事場の連絡ツールがLINEになってきちゃって、致し方なく・・・。でも、今でも基本、メールとLINEと若干の電話にしか使わない。』

とのこと。なので、しょっちゅうカバンに入れっぱなしでLINEがなかなか既読にならないんだよね、この人は。

『中学校の入学式の時に、”スマホの扱い” の説明会があってちょっと愕然とした。もう ”持っていること” が前提になってるんだよね。』

いやあ、そうでしょう。持っていない子のほうが珍しいでしょう。

『でもさあ、先生たちも”トラブルが多い” って懇談会の度に聞くし、親も ”スマホ依存” に憂いている人が大半でしょ?でも、そんなの渡した時から、わかり切っていることじゃん。それなのに、なんで持たせるのさ』

なんでって、子供が必要って言うから、買ってあげるんじゃないの、多分。

『私にはわかんない。親と決めたルールで上手くいくと思ってるの?普段、ゲーム機に夢中になっている世代にスマホ渡して、依存にならないって思ってるの?』

見通しが甘すぎるよね。子供を過信しすぎ、もしくは子供の欲求をコントロールできると思っている親が過信しすぎじゃん。

『そもそも、小さい時から 「あれ、買って!」と言われてホイホイ聞いてきた延長でしょう?そんな甘ちゃんな親がコントロールできるわけないじゃん。与えておいて「使いすぎて困ってる」って、親の監督責任放棄しておいて、よく言うよ、って思う』

いやいや、いつになく厳しいですな。

『だって、結局、子供が悪くなる手助けしてるだけじゃん。それで、あれやこれやに依存して、最悪引きこもりとかになったら、それは断然親が子供の人生を狂わせたんだと思う』

そういえば、学校からタブレットが支給されると決定した時も、憤慨してましたね、この人。

『実際、あとからトラブル続出じゃん。ネットゲームなんかに安易につなげないハズなのに、子供たちは次々と裏技を見つけるとか。トークがいじめの温床になってるとか。そんなことになるハズないって思っていたなら、ほんと大人ってバカじゃないの、って思う。学習アプリなんかが使えるからいいとか言うけど、あんなのは勉強したうちに入らないよ』

動画見て、勉強した気になっただけ、やっぱり勉強は手を動かして(書きこんで)ナンボでしょう、だって。

そもそも、TV、ゲーム、スマホに触れさせない理由は

『すべて、”与えられる” 娯楽だから。自分で考える、工夫する、閃く、作る、確かめる、失敗する、という受動的な体験が得られないから。私は、子供には(いや大人にも) ”何もない暇な時間” がとても大事だと思う。暇だから、 ”何かをしよう” って考えて行動する時間が絶対に必要だと思う』

ただでさえ日本人は忙しすぎるのに、娯楽が多すぎる、と雪女さんはなげく。

『ネットでゲームなんかしだすと、最低限の家事以外しなくなる。私がいい例なんだけどね。。。』

以前、義父さんの通院のお手伝いをしていた時、待っている間は車内でスマホをいじりっぱなしだったという雪女さん。

『ある日スマホを持っていくの忘れて、仕方ないから、車内の掃除をしてしまった(苦笑)。つまり、スマホがあると、”したほうがいい程度の仕事” はしなくなってしまうということですな(苦笑)』

ちなみに雪女さんは、ネットゲームは家事をするためのモチベーションアップに使っているそうだ。どうやって?

『え?普通やるでしょ?「〇分までゲームしたら掃除機しよう」とか「皿洗いまで終わったら〇分ゲームしよう」とか。私は1回1~2分で終わる簡単ゲームを愛用しているけど、やりすぎなくてちょうどいいよ』

ちなみに、この手を使って、雪女さんは子供たちに勉強をさせている。

30分勉強をするとパソコン時間5分GET?!

雪家では、平日10分×2~3回、休日10分×3~4回のパソコン使用時間が用意されている。

『その時間は、ゲームしようがユーチューブ見ようがプログラミングしようが、何してもOK。で、30分勉強すると、プラス5分で計15分できることになるわけ』

たかが5分、だが効果は絶大だったそうだ。

『実は私、「フォートナイト」がフリーのゲームでPCでもできるって知らなかったんだ。で、スイッチなんか購入しなくてもタダ(通信費は別途)でできるなら利用しない手はないって。そもそも仲間外れもかわいそうだし』

で、フォートナイトをダウンロードし(実はこれは結構トラブルがあり、実際に稼働しだしたのは提案してから1年近くたってからのことだったそうなのだが・・・)「勉強したら5分延長Ok」と宣言したところ、子供たちは歓声をあげて机に向かったそうなのだ。

『”たかが5分”なんだけど、10分が15分になるのはけっこう大きかったみたい。1時間勉強すれば倍時間確保できるわけだから』

ただし、ルールがあるらしい。

『”宿題”以外の勉強をすること。翌日提出ではなくても、テスト期間後に提出する学校のワーク類は(宿題なので)不可。だから、私が用意したプリントとか学校以外の問題集なんかが対象。』

そうなると、けっこう30分の勉強時間を確保することは大変だ。で、ここが凄いと思うところは

『自己申告制。何を何分やったかは、あえてチェックしない。本人が「30分勉強した」っていうなら、それを信じる』

いやあ、それは、なかなか難しいような。。。

『私も初めは、何かしらの方法でチェックしようと思ったんだけど、あえて ”自己責任” にかけてみることにしたんだ。ごまかしたって、本人には何のためにもならないということを自覚してもらうためにね。ここで時間をごまかして満足できるようなら、そこまでの人間かと』

たかが5~10分PCを占拠されるだけで、私は痛くも痒くもないしね、ですって。
で、実際のところどうなのよ?

『うん、多分二人とも真面目にやってる。少なくともウサギはごまかしてないとおもうね』

まあ、二人ともごまかしてるとしても数分のことだと思うよ、とのことです。いやはや、大したもので。

おまけ:「フォートナイト」をプレイさせてみたら & スマホを与えてみたら

ヒョウ君にいたっては数年越しの念願の ”フォートナイト” 、ウサギちゃんもともだちと会話しながらゲームができると喜んだものの・・・。

『二人とも2か月くらいで、飽きちゃったみたい。わたしも、最初に見たとき「こんなのの、何が面白いの??」って思ったんだけど、世の子供たちが1年以上も熱中している理由が全然わかんない。「スーパーマリオ」のが絶対面白いと思うんだけど・・・』

で、今では、ヒョウくんはゲーム「戦国IXA」、ウサギちゃんは「ストリートプリンス」の動画視聴にPC時間の大半を費やしているそうだ。
「フォートナイト」は夏休みや春休みにちょこちょこやる程度になってしまったらしい。それはそれは。

ちなみに、この(中3の)クリスマスプレゼントで、ヒョウにスマホを与えてみたんだけど、と雪女さん。
おお、それはそれは!どうなった?

『一応、”サンタさんからの使用ルール” という手紙に「高2になるまでは1階(親の目の届くところ)で使用」とか「原則22時以降使用禁止」とか、いろいろ条件をつけて、使いすぎないようにしてもらう配慮をいっぱいした上で手渡してみたんだけど』

ふむふむ、それこそ念願のスマホだよね。たとえ条件いっぱいでも喜んだでしょ?

『それがさあ、「受験終わるまではいらない」ってつっかえされちゃった。いやあ、予想外のリアクションでビックリ!』

嬉しい悲鳴だけど、約3か月分の契約料が無駄になるなぁ・・・、複雑・・・。

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