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算数に強い子になりそうな遊び ~その1 カウント

お風呂で数える数字は暗記?

お風呂から出るときに数をかぞえる、ということをされたことがあるだろうか?
1から10までか、20までか、冬なら頑張れば100まで数えることができるかもしれない。
雪家の場合は、

『お風呂で数をかぞえるっていうのは、”数を唱えているだけ” になっていることが多いんだって。20まで数えられる子も、実際にビー玉を数えさせると、”指をさして唱えるだけ” だから、カウントと個数が ”ずれていても気が付かない”、っていう話を読んで、なるほどな、と思ったんだ』

つまり、読み聞かせてもらった絵本を暗記して、その記憶から、字が読めなくても絵本を朗読出来てしまう、ということと似ているのだろう。

『私はちゃんと ”数をかぞえる” ことが出来るようになってほしかった。だから暗記をする、唱えるではなく、自分で考えて数を導き出させたの』

19の次は何か、20の次は何か?自分考えつくまで根気よく

幼稚園に入って、まわりの子の影響で数を ”唱える” ようになったヒョウくんとお風呂で数を数え始めたそうだ。

『まず、1から10までは唱えるでOK。10の次の数字を知っているかどうか。知っていれば19までいけるよね。で、19の次は何か、を知っているか、をまず本人から探る』

興味があって知識を集めている子なら30でも50でもいけるかもしれない。

『知っているのは10まででも20まででもかまわない。10までしか知らない子には11を教えてあげる必要があるけど、20まで知っている子なら、考えれば21にたどりつくことができるはず』

20(または30)の次に1をつけることに気づくか、19(または29)の次に繰り上がることができるかが大事らしい。できなくても、

『知らなきゃ止まってしまうのは当たり前。でもそこで絶対に答えを教えない。9の次は何だったか、10の次は何だったか、ヒントをあたえて考えさせる』

考えてもわからないなら、その日はそこで終了。また次の機会に挑戦するのだそうだ。

『わからない、気づかないことを絶対に責めない。規則性を考えて発展させるっていう、ものすごく高度なことに挑戦させているんだから。大人が頑張ってわかりやすいヒントを与えてねばること』

雪女さんはヒョウ君と一緒に「8,9、~」「18、19、~」「1,2、~」と何度も唱えて規則性に気づくよう誘導したんだって。

積もり積もって、カウント35000オーバー!?

『9の次に10になる、19の次は20になる。20の次は21で次は22と気付けば、29まではいける。29の次は30でその次が31になると気付けば99までいけるようになる』

99の次は100、というのは知識がないと無理だけど、

『規則的には1010(じゅうじゅう)と気付けばOK.ヒョウは1010と気付いて「あ!百でしょ!」と知識とつなげることができたけど。こうなって初めて、100は単なる単語ではなく99の次だという本質を知ることができるよね』

100の次が101、109の次が110と気付けば、あとは言い方の問題。999までいける。

『999の次は10100(じゅうひゃく)だよね。これが ”千” って言うんだっていう ”知識” を与えてあげれば、多分次は1001と言えると思う』

こうしてこつこつ積み上げて、いつしか35000を突破したらしい。

『ここまでくると後は記憶力の問題。34565、34566って唱えるのすごく大変だったよ』

カウントするときは、前回の-5くらいから20個分程度で

もちろん、毎回1からカウントするわけではない。だいたい3ケタくらいまでは20~30個ずつ数えるのだそうだ。それもスムーズに繰り上がるように、数の途中からはじめるのがポイントらしい。
つまり、

『40~60ではなくて、35~60にする。次の日は55~80。3ケタになったら105~130、125~140.4ケタこえたら15個ずつだね。1205~1220とか。もうここまでくると唱えるのに時間もかかるから体を洗いながらとかになる。気がそがれるから、たまに1つすっとばしちゃったりもするね』

で、35000までいく頃には、数のしくみもばっちりだし、さすがに飽きてきて

『年長さんになった頃かな、「もうやめよっか」ってことになりました』

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