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外出先で手のかからない子の育ち方 ~勉強編~

「頭のいい子になりたかったら、勉強しなさい」

これが、雪女さんが普段子供たちに言い聞かせている言葉。補足をすると

『テストの順位は高いほうが嬉しい、通知表の評価も良いほうがいい、と思っているなら、勉強したほうがいいんじゃない?というスタンス。つまり「順位や評価はどうでもいい」と思っているなら、勉強なんかしなくていい、とハッキリ言っている』

随分豪快な考え方ですね、相変わらず。

『だって、人の価値観ってそれぞれじゃん。そりゃあ、勉強はできるにこしたことはないけど、「友達が多く、信頼されている」とか「スポーツが万能」とか「気配りができて働き者」であることのほうが大事だと思う人もいるだろうし、実際社会に出てからはそんな人のほうが重宝だし、人生も豊かになると思うよ』

勉強なんかできなくてもいい、と思っている子供に「勉強しなさい」って言ってもウザイと思われるだけでしょう、と断言するのだが。親として、いいのか、それで?

『何も ”完全放置” をすすめるわけじゃないよ。勉強の必要性を常日頃から教えた上でのこと』

そう、わたしも、雪女さんからよく聞かされるのだが。

『 ”パン屋や美容師になりたい” という人が国立大学に行ってもあんまり意味がないかもしれない。でも、国立大学に進学してから パン屋や美容師を目指すことはそれほど困難ではないけど、パン屋や美容師のレベルの基礎学力から ”医者や弁護士になりたい” と思ったら、ものすごい努力が必要になる可能性がある。だから、進路に夢があるなら早めに準備をするほうが回り道が少ない。とくに夢がないなら(医者や弁護士でも目指せるように)とりあえず偏差値は上げておいて損はない』

って、ことあるごとに子供たちに諭すんだって。実際進路選択を迫られる時期に突入していながら、確固たる目標がないヒョウ君には 「とりあえず、偏差値上げとけば。選択肢が広がるよ」とアドバイスしているのだそうだ。

意欲がなければ成果はあがらないし、結果にも満足できない

雪女さんは、塾通いに否定的だ。

『 ”家では勉強しないから塾に” という理由の場合、じゃあ塾ならしっかり勉強するのか?授業形式の塾だったら、学校の環境とあまり変わらないわけで、受け身で(ボケっと)聞くだけで学力があがるのか? ”学校の授業が理解できないから塾に” という理由の場合、なおさら授業形式の塾では不向きで、個別指導や家庭教師でなくては対応は難しいのではないか? ”個別指導” でプリントをこなすばかりなら、自分でレベルに合わせた問題集を用意したほうが効率的じゃないか? ”テストの点数を上げるためのテクニック指導” を期待するなんて論外。そんなの ”勉強” じゃない、と思うわけよ、私は』

手厳しいですな、相変わらず。

『そもそも、進学先って、自分の力で入るべきだと思うんだよね。もし、塾での受験テクニックを駆使して進学したとして、本人的にはかなり背伸びしているわけだから、進学後も自分の力だけで授業についていくのはかなりキツイんじゃないかと思う。で、結局、進学してからも塾のお世話から抜け出せず、実力も ”点取テクニック” のおかげで、上辺だけで中身がともなわないものになるんじゃないかな、と思う』

進学って、スタートであって、ゴールじゃないでしょ、と雪女さんは言う。

『医者や弁護士を目指しているっていうなら、話は別だよ。医学部入らなきゃ医者にはなれないんだから、そりゃあせいぜいテクニックを駆使して点数をとらなきゃ、だけど。でも、そうやって医学部にすべりこんでも、授業も国家試験も苦しいと思うよ』

それも、 ”本人の強い希望での(塾漬けの)進学” ならまだしも、”周囲の働きかけによる強制(あるいは洗脳)”だったりしたら、気の毒以外の何物でもないよね、と憂い顔だ。

そうだね。資格のために大学とは別にさらに専門学校のお世話になったりするのかもね。大変だ。

『だから、そういう頭脳労働を目指す子供は、自力で学力を上げられることが理想だろうし、実際そういう生徒が欲しいから偏差値も高いんじゃないの?幼児期から塾に頼りっぱなしの生徒なんて、欲しいのかなあ』

確かに、自力で能力を上げられる子供が、理想的だとは思うけど。
そんな子供なんて、一握りでしょ?

『”〇〇を勉強したい!” って思う子供を育てれたら理想。そこまでできなくても ”〇〇するために(〇〇に進学するために)勉強するぞ!” って自分自身で決断すれば、子供は自分なりに頑張るハズ。部活や趣味に時間を割きたいなら、” いかに効率よく勉強するか?” って考えるだろうし、苦手分野がわかっているなら、”どうしたら苦手を克服できるか(あるいは他でフォローする方法はないか)?”って工夫や、努力をすると思う。』

大人がいくらおだてても、尻をたたいても、無理でしょう、と断言だ。

『私的にはその ”工夫” とか ”工夫を考え出す努力”が大事だと思っているの。だから、安易に 「じゃあ塾へ」っていうのはゆるせない。自分で工夫と努力をしつくして、”これ以上自分の力では無理かも” となって、はじめて 「塾や家庭教師」なんじゃないかと思う。』

そこまでのガッツがあると嬉しいんだけど、うちのヒョウはチャレンジ精神に乏しいからなぁ、と雪女さんはため息だ。

『それまで全く楽器に興味がなくても、 ”バンドをしたいっ!” て思ったら、自分で必死に練習するもんでしょう?高校生くらいから目指したってプロになるような実力を持つ人だっているんだから』

親の理想の進路をとって無難に人生乗り切るよりも、失敗しても自分自身が選んだ進路をとったほうが、本人にとっては幸せでしょう。自分で進路を選択するための学力UPだ、って子供に意識させることが、大人の務めだと思う、難しいけどね~。

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