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外出先で手のかからない子の育ち方 ~あり得ない家庭のルール編~

雪女さんの子育てトークを聞いていると、時々「あり得ない!」と思えるようなルールを当たり前のように使っていることに驚かされます。
今回はそんな「雪家ルール」をいくつかご紹介しましよう。あらためて羅列すると、ビックリです。

ルールその1:勝手にテレビをつけない

普段から「乳幼児期のテレビは百害あって一利なし」と言っている雪女さん。実際幼児期は一週間に2~3時間、小学校に入ってからはそれ以下の時間しか、子供たちにテレビを見せていないそう。「ホントに?!」と思われるかもしれませんが、試しに聞いてみたところ、進級したこの4月から4か月間、自宅ではヒョウ君もウサギちゃんも一度もテレビを見ていないそうです。
信じられない、そんなこと、出来るの?

『私は、見せないし、見せなくてもどうとでも時間は潰せる。でも、旦那さまが全然ダメでさぁ。子守=テレビタイムなんだよね。だから幼児期の ”一週間に2~3時間” ってのは平日であって、土日になるとガンッと視聴時間があがってしまう。普段見ないから、それこそ釘付け。しかも最悪なことに、その間旦那様は新聞読んでるか、大いびきか・・・』

雪女さんに言わせると(いや、世間一般の主婦は思っているでしょうが)「テレビを見せることは子守でもなんでもない!!」。

『そりゃ、そうでしょう。テレビ見せとくだけなら、旦那いらないじゃん。テレビを見せたくないから子守を頼んでいるのに、全く意味がないでしょーが』

はい、まさにおっしゃるとおりでございます。

それでも、文句を言いたいのをぐっとこらえ、せめて平日はテレビ以外の活動に勤しむことで、「土日は例外」と自分に言い聞かせてきたという。そうしてきたら、

『子供たちもわかっているのか、あきらめているのか、私に ”テレビを見たい!”とは言ってこないんだよね(そもそも、旦那にも ”テレビを見たいと言ったことは一度もないと思うけど)。子供たちの間では毎年のように何かしらの「アニメブーム」が来るから、友達との会話のためにも見たくないはずはないんだけど。』

実際、雪女さんも、子供たちから「見たい!」と言われた番組は見せてあげる気はあったようなのだが、

『”見たい!”と言ってこない以上、こちらから”見せてあげようか?” と提案するという選択肢は私にはない。理想としては、あの手この手で私を攻略してテレビを見る権利をGETして欲しかったのだけど・・・』

子供たちからはそんな労力や努力の姿勢は見られず、結局なかなかテレビを「見させてあげる」チャンスがこない。

『ホント、残念なんだよね。ウチの子らは、ハングリー精神がないというか、チャレンジ精神に乏しいというか、 ”壁” を乗り越えようとする気概がなさすぎ!!』

いやいや、 ”雪女さんという壁” が難攻不落すぎて、攻略する気にもならないんじゃ・・・。

で、そんな幼児期を過ごしたヒョウ君とウサギちゃんは自分でテレビの電源を入れたことがほとんどない。これはもはや、ルールというより慣習なんじゃないのか?

ルールその2:冷蔵庫を勝手に開けない

そもそも子供たちが1歳になる前から雪家にあるのが 「調理場に入らない」というルール。

『だって、邪魔じゃん!調理中に足元うろうろしたり、しがみつかれたりしたら、うっとうしいし。危ないし』

ええと、、、まず「危ない」が先、だよね?
で、その「調理場に入らない」ルールの発展形が、「冷蔵庫を勝手に開けない」ということだよね。

『だって、勝手に牛乳飲まれたり、あてにしている食材を食べられたりしたら、困るもん!でも、自分で開けるようになったら、勝手に飲み食いするのは目に見えているじゃん。下手したら「開けっ放し」になったり、製氷皿がからっぽになりそうだし。だから、「冷蔵庫開閉禁止!」なのさ』

確かにそうなんだけど、あくまで ”大人の都合のルール” じゃん。よく従ってるね。

『これも最初がカンジンだと思うんだけど、一度でも「冷蔵庫にジュースがあるから出して飲みな」なんて言ったら最後、どんなにダメって言っても、勝手に開けて飲み食いするようになるだろうね。逆に、一度も子供に開けさせなければ、ほぼ確実に、自分で冷蔵庫を開ける子供にはならないんじゃないかな』

ちなみに、子供たちが調理場に入るようになったのは小学校高学年になってから、だそうだ。

『料理をさせるようになったからね。さすがに調理場に入らないと、料理はできないでしょう(笑)』

今でこそ「冷蔵庫開閉禁止!」とまではいっていないようだが、必ず雪さんに一言断ってから開けるという子供たち。

『 ”開けていいよ” っていうと、”ホントにいいの?” ってビビリながら開けてるよ。「三つ子の魂」ってヤツですね(苦笑)』

ルールその3:リビングにものを出しっぱなしにしたら罰金刑

別のページで触れたが、雪家の人々は、基本的に片付けが苦手である。

『”苦手” と一言で逃げるのは許さんっ!要はその気がないだけなんだよ!!』

と力説する雪女さん。

『100mを9秒台で走れとか、スケートで4回転ジャンプしろっていうのとは違うでしょ。努力なんかしなくても、本人が意識して気を付ければ、片付けなんて誰にでもできることなんだよ』

つまり「出したらしまえ!開けたら閉めろ!」って、ただそれだけのことだと雪女さんは言う。うん、確かにそうなんだけどねぇ。

『結局、幼児期に甘やかしたツケなんだよねぇ。 一応「遊び終わったら、片付けてから次のおもちゃ」っていうルールにはしていたんだけど。ジグソーパズルなんかは、ピースがなくなると困るから徹底して片付けていたんだけど、ブロックや積み木は混合で遊んだりするから収拾がつかなくなって、まぁいっか、ってなるんだよねぇ』

雪女さんが付き合って遊んでいるときは、意識して片付けさせていたんだけど、旦那さまは散らかし放題で放置だし、義父は自分が片付けてしまうという・・・。

『一人で育児はできないけど、他の大人との認識の刷りあわせに、激しく誤差があって・・・。男って目の前のことしか(いや、目の前のことも?)見ていないような気がする。幼児期に片付ける習慣ができないと、将来的に片付け苦手な人間になる可能性があるって、思い至らないのかなぁ』

ってか、片付け出来ないことを苦と思ってないんだよね、きっと。自分は掃除をしないんだからさ!って、ハイハイ・・・。

『私も ”凄いきれい好き” ってわけではないから、掃除機なんか週2回くらいしかかけないんだけど、まず掃除機をかけられるようにするまでが、大変なんだよ。片付けなきゃならないものが多すぎて。』

雪女さんは居間におっきな座卓を愛用しているんだけど、その座卓の上も物だらけで、せっかくのスペースが有効に使えないことが普通だったそう。

『で、ある年の年末、空き箱で作った罰金者名投入箱を持ち出して、「今後、月曜日と金曜日の朝に座卓に私物を放置した人は罰金ね!」と宣言してやったの。この箱に名前を書いたメモを入れてやる!!って脅したら』

その日から、座卓の上がすっきりきれいになったという。
で、不思議なことに、座卓の上がきれいになると、そのまわりの部屋全体も、物が放置されることがなくがってきたという。

『やれば出来るじゃん~って味を占めて、今では付属ルールも増えてる。 ”週間雑誌30分以上放置は撤去” とかね。』

とりあえず、今はリビングをきれいに保つ努力を継続中。今後はダイニングも何とかしたいんだよね、とのことです。
家全体をきれいに保つには、まだまだ道は遠いそうだ。。。

ルールその4:冷たい飲み物は極力飲まない

またこれも、いったいいつの時代の人なのかと・・・。

『いやいや、バカにしちゃいかんですよ。実際、冷蔵庫ができてから飛躍的に人間の病気は増えたのです!冷たい飲み物で内臓を冷やすのは、体のためになりません!』

えーっ、ホントなの、それ?

『って、どこかの何かで読んだ記憶があるんだけど。実際、私は(お酒以外で)冷たい飲み物を飲むと、ほぼ必ず、体がだるい感じがするよ』

というわけで、外食で出されるお冷の氷は、子供たちのコップからは強奪するそうだし、夏でもわざわざホットなお茶を仕事場まで持ち込むんだよ、この人は。

『これは10年近い経験から導き出した、根拠ある仮説なんだけど!暑いからって冷たいジュースなんか飲んでも、ちっとも渇きはいやせないし、口がべたべたするばっかりだし!』

で、ひたすら飲み続けて、胃が疲れるし、でも口は乾き続けるから、ちっとも満たされない。

『そこで、冷たいものを飲みたいのをぐっと我慢して、ホットなお茶にするの!たった一口でホッとして、癒されるから!!』

でもさすがにガンガンは飲めないから、一口一口を何度も繰り返すのが、雪女さんの夏の過ごし方だ。
でも、炎天下を歩いてきた子供たちを、冷やしたい時だってあるじゃん!

『そういう時は、即席かき氷とか、凍らせた棒ジュースとか、ほんの少しの水に氷を1,2個いれてあげるとか』

とにかく、”冷たいものをガンガン飲む” という状態を極力さけるようにしているそうだ。

『かき氷とかアイスなら、そこまで胃がだるくなる感じがしないんだよね。多分、飲み物だと一気に胃まで流し込まれるのが問題なんだと思う。アイスなんかは、口で溶けるあいだにある程度あたたまっちゃうからじゃないかな。』

そんな雪家のヒョウ君とウサギちゃんが飲める唯一の冷たい飲み物は牛乳なのだそうである。それでも自宅で一度に飲ませる量は少ないらしい。
ところで「お酒以外」っていうのは?

『それが不思議なんだけど、缶ビールや缶チューハイを1本飲んでも、冷たい飲み物からくるだるさみたいなものを感じたことがないんだよね。あと、なぜか外食で出されるお冷も結構大丈夫だったりするんだ、コレが』

アルコールのせいなのか、気分次第ということなのか、と不可解な現象にとまどう雪女さん。
それにしても、私にはヒョウ君とウサギちゃんが不憫でなりません・・・。

番外編:子供服は1着100円以下で購入

・・・・えええとですね・・・、

私と雪女さんの共通の趣味がリサイクルショップ巡りだったりするのですが、利用の仕方が強者なのですよ、雪女さんは。

『だって!100円で十分、見栄えの良い、状態のよい服がたっくさんGETできるんだもん!むしろ、100円でGETするのが楽しいんだもん!!』

説明しますと、我々が愛用しているリサイクルショップは、ある程度の期間売れ残ってしまった商品はだんだん値下げされて、最終的には「100円コーナー」に陳列されることになるのですが、雪女さんは、このコーナーに足しげく通っては、とても100円とは思えない良品を購入するのがお上手なのですよ。

『リサイクルショップってそれなりに状態のよい服を皆様売りに来るんだけど、じゃあ状態のよい服ってどんなものかっていうと、ブランド品なんかで高価だったからあまり着なかった服ってものも多いわけさ。ブランド品は当然買値も高くなるしね。執念深く通い続けるとそういうお宝にも出会えることがある。』

と、ほとんど宝探し状態でリサイクルショップを巡っているのだ。そして、目的があって購入するのではなく、

『いいものに巡り合えたらサイズは関係なく購入。だから数年先まで着ないだろうという服がわんさか保管されてる(苦笑)』

という状態。しかも、

『シーズンオフが近くなると投げ売りになるから、1着70円とか50円になるときもあるじゃん。コートやダウンジャケットなんか、おんなじサイズが何枚もあっても、素敵で50円!なんてのに巡り合ったら、買わないなんてもったいない!』

ってカンジで、140サイズのウサギちゃんのコートは6~7枚くらいあったそうだ。
もちろん「コレが欲しい」と探しに行っても運よく100円コーナーでいい物に出会える保証はないから、

『ラッシュガード、水着、浴衣、カッパなんかはどうしても割高なものになる場合は多いね』

それでも、上限300円~500円くらいで購入するようにしているのだそう。

『冠婚葬祭なんかのフォーマルウェアもだいたい数百円ですませちゃう。ウサギの小学校の卒業式も500円かからなかったんじゃないかな』

いやいや、ゼロが一つ少ないでしょう・・・。

『登山部に入ったヒョウのために登山靴も買ったんだけど、一足1300円くらいで三足も買えちゃった♪♪』

ハハハ、もう笑うしかないわ。。。

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