はじめての注射は「痛いよ」と予告する!?
雪女さんは病院嫌いである、っていうか薬類を体内に入れるのがキライらしい。当然打たなくて済むなら注射も打ちたくないので、インフルエンザの予防接種すらしない。だが、嫌だとばかりも言っていられない。子供たちには1歳前後から各種予防接種が目白押しなのだ。
知り合いの子は注射を嫌がって病院中逃げ回ったらしい、という話を雪女さんにした。
『あぁ、一度苦手意識を持つと大変だよね。病院でもよくギャーギャー泣いて、診察室に引きずられて行く子いるもん』
こっちにまで恐怖が伝染するからカンベンして欲しいよね、と雪女さん。雪さんところは困らないの?
『へへん、ちょっと自慢なんだけど、ウチは二人とも赤ちゃんの時から一度も泣いたことないんだ』
なんだと!ありえんでしょ!どんなワザ使うの!?
『うーん、それが有効だったのかどうかわかんないけど、最初の時に”痛いよ” って教えた』
は、はい?
『確かにチクっとはするけど、それこそ病院中逃げ回るほどの激痛じゃないでしょ。大袈裟に転んでヒザすった時のほうがよっぽど痛いじゃん。じゃあ、なんでそんなに怖がるのかっていうと、多分、それまでの注射のイメージが悪すぎたんだと思うんだよね』
どういうことだ?
『例えば、大人に「痛くないよ」と言われたらどう? ”痛くないと思ったのに痛かった”という実感と、”大人を信じたのに騙された” という不信感が混ざって、”注射って最悪なモノだ” ってイメージを植え付けられたとしたら?そしてそのイメージがどんどん膨らんだら、次の注射の時にはトラウマの塊になってるかもね』
うーん、確かにありそうではある。
『私、専門の心理学とか勉強したわけじゃないから実際は違うかもしれないけどね。でも、私は ”そうかも” と思ったから、初めての注射の時に「痛いよ、でも頑張ろうね」って言ったの。 ”凄く痛いと思って挑んだら、実際は ”チクッ” で済んだ”、となると「あれ、こんなもんなの?楽勝じゃん」って思うかもしれないじゃん』
赤ちゃんにそこまでの思考力があるかは疑問だけどね~、だとさ。
錠剤を飲む練習も簡単!早めに克服すると後が楽。
ちなみに、ヒョウくんもウサギちゃんも小学校低学年の頃から錠剤が飲める。
『私、自分がよく病院に行って、苦い薬を飲まされたから、錠剤は早く飲めるようになったほうが絶対楽だよな、と思ったの。だから訓練した』
例のごとくだが、どうやって?
『簡単だよ。粒が小さくて固いラムネ菓子をあげて、”ごっくんしてみよう” って何回か練習させたら、すぐできた』
別のページで触れるが、雪家では基本お菓子は出ない。子供たちは嬉々として練習につきあったそうだが、
『「飲んじゃうとすぐ無くなるじゃんかー」って子供からはクレームがきた(汗)』
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