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ヒョウ君がはまっていたいろいろなものの話

やっぱり、女の子よりも男の子のほうが何か一つのことに熱中しやすい性質があるのだろうか。
雪家の長男ヒョウ君も、妹のウサギちゃんよりは、何かに熱中した機会が多かったそうで。

『でも、入園前までの話だよ。だいたいブームは2~3か月くらいつづくんだけどね』

はじめてはまったものは、ハサミ

ヒョウくん2歳の誕生日くらいのころ。そろそろハサミを使わせたいと思った雪女さん。まず手始めに、赤ちゃんの爪を切るハサミを持たせてみたそうだ。あの、先の丸いヤツ。
雪女さんのポリシーは「危ないモノは、使い方を早くマスターさせる」なのだとか。確かに、普通のハサミよりは危険度は少ないかもだけど、ちょっと早すぎない?

『そうなの?赤ちゃんのときから指先を使う遊びはたくさんさせてきたから、大丈夫そうと判断して、持たせてみたんだけど。』

で、どうだったのよ、最初は?

『いやあ、もう、ヘタクソすぎて笑えた。ハサミで紙をはさんで、”ザクッ”と切ることはできるんだけど、その次に手を開くことができないんだよね。だから一度ハサミから手を抜いて、広げて持ち直して、また ”ザクッ” って切って、手を抜いて、の繰り返し。”ザクザク” 切れるようになるまでに、しばらくかかったんだよ、確か』

折しもウサギちゃん出産のために里帰りをしていた頃の話。なので、比較的根気よく付き合うことができたそうなのだが。

『一度、”ザクッ” しか切れないから、 ”切り進む” ことができないんだよね。で、どうなるかというと練習台にされた広告は四辺が箒のようにザクザクに切られた状態になる』

そっかぁ、一度手を放して、横に進んで切りなおすわけね。

『で、そのまま捨てるともったいないから、私がぐるぅっと回りを切りそろえて、一回り小さな四角にして、またヒョウに渡す、と』

あはは、なるほど。そりゃ、有効活用だわ、気の毒な広告の(笑)

『”ひたすらハサミ!”という状況は数か月で終わったけど、そこから1年以上ステップアップしながらいろんなものを切らせた。』

そだね~、どこかで書いたけど、ケーキとかお中元のカタログとかチラシをいっぱい切らせたんだよね。それにしても、あいかわらずお金かけないよね、教育に。

『もちろん。”手間暇かけて、金かけない” がモットーですもん』

2歳前半にはまったものは、洗車機!?

洗車機にハマるって、どういうことよ?

『私は普段自分で洗車するんだけど、旦那はスタンドの洗車機を利用するんだよね。で、2歳3か月くらいのころ、ヒョウは初めて洗車機体験をしたわけさ』

こっちが大笑いするくらいの、大号泣でねぇ、って、そりゃそうでしょう。

『よほどの衝撃だったようで、しばらく泣き止まなかったんだけど、次の日の朝から、積み木で鳥居みたいなのを作ってるわけよ。これなあに?って聞いたら ”洗車機” だって。』

それが、ブームのはじまり。何と3か月近く、毎日何かしらの ”洗車機”を作っていたそうだ。

『積み木だったり、ブロックだったり、いくつも連結したり。で、私も付き合ってビニールひもを使ってブラシが回転する ”比較的リアルな(牛乳パック)洗車機” を作ってあげたりしたんだけど』

ブラシが回転する手作り洗車機!?さっすが、雪女さん!

『でも、それは反応がイマイチで。子供ってさ、性格にもよるけどリアルなものって飽きやすい傾向があるよね。』

え、そうなの?

『そうなの。たとえばままごと道具もリアルに作られた市販のままごとセットより、積み木やブロックや廃材を使いまわしたほうが熱中するんだよ。おそらく ”自分の脳内でリアルに想像する” のが楽しいんだと思う。ヒョウにとっても、ブラシが回って、だれが見ても洗車機とわかるものより、自分で作った ”鳥居だかトンネルだかよくわかんないもの” で恐ろしく想像力を駆使して、妄想の世界に入っていたんだと思う』

もっとも、洗車機にブラシがついていたという事実に気が付いてないだけかもしれないけどね、と雪女さん。確かに初体験の幼児には「窓ガラスに水とブラシがたたきつけられる恐怖」しか感じられなかったかもね。

2歳中ごろにはまったものは、ジグソーパズル

これも、手先を使わせる遊びとして、雪女さんがあたえたものは、ジグソーパズルだ。

『当時100円ショップで見つけたジグソーパズルなんだけど、4ピースから6ピースのパズルを4種類用意したの。どれも一辺が15cmくらいの小さいヤツ』

2歳でジグソーパズル。これもなかなか早いペースなんじゃない?
ちなみに、幼児にパズルをさせるには、最初がカンジンなんだそうだ。挫折感を味わわないように気をくばらなきゃならないらしい。
雪女さんオススメの方法は「最後の1~2か所のピースをはめたら完成!」という状態から始めることだそうだ。

『それでも最初は全然できなかったんだよ。パズルのピースをはめる意味がよくわかってなかったみたい。ところが、できるようになると、よほど嬉しかったのか、それこそ、朝から晩まで黙々と4種類のパズルをやる続ける日々で・・・』

それはもう、大人が辟易するほど繰り返していたらしい。

『ほんとに、よくもまぁ、同じパズルを飽きずにひたすらやれるものだと、関心したねぇ。で、様子を見ながら、徐々にピースを増やしていったわけだけど』

ちなみに、なんと、ジグソーパズルを手作りしたらしい!どうやって!?

『手作りっていうより、リメイクだよ。どうせやるなら自分が好きなものの絵のほうが楽しめるかと思って、ヒョウが好きな電車の画像をシール状の用紙にプリントして、どうでもいいジグソーパズルに張り付けて、カッターでこつこつとピースを切り出すという、地道な作業を・・・』

ひえええ、さすが ”手間暇かけて金かけない” な雪女さん。そこまでやるか・・・。
そして、順調にピースを増やしていった雪女さんだが、ここで大失敗をしたらしい。

『私の勝手な思い込みだったんだけど ”より多くのピースのパズルをクリアしたほうが達成感があるだろう” と思って100ピースに挑戦したんだよね。で、 ”100ピースを完成させたい” っていう親のエゴを敏感に感じ取ったのか、自分の能力の限界を悟ったのか、突然「拒絶」されたの』

そこから一気にトーンダウンしてしまい、あれほど狂ったようにはまっていたパズルをぱったりと止めてしまったそうだ。

『痛恨のミスだよ。でも、もう取り返しがつかない。あくまでもヒョウのペースを守ることが最重要だったのに、欲張った私が完全に間違ってた』

そんなわけで、ある日突然ジグソーパズル熱は冷めてしまったのだが、

『まぁ、本人が未だにそんなこと覚えているわけではないし。もしかしたらすごい才能を伸ばせたかもしれないのに、って思うとちょっと残念な気もするけど、改めて ”子供のペースが大事” ってのを実感できたことは、母親の私にはよかったかも。それに、今思うと、小学校低学年までの無駄に高かった自己肯定感は、あの頃のパズルの達成感からきてるんじゃないかな、とか思うんだ』

3か月以上、朝から晩まで「できた!」ってご満悦だったからねぇ。

で、なんだかんだいっても幼稚園の頃には100ピースは楽々完成できるようになっていたそうだから、さすがである。
ちなみにウサギちゃんは2歳前に80ピースをクリアしていたらしい、ひえええ。。。

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