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お金をかけない手作りおもちゃ ~知育編~ 

その1:ミニカー用立体駐車場

ヒョウ君は幼稚園入園以降こそ、さしたる熱中さがみられなかったが、入園前は電車、車が大好きな子供だった。
電車は、近所の線路で間近に私鉄を観察したり、帰省先で新幹線を観察したりしていたのだが、車についてはミニカーをあちこちで動かすことに熱中していて、いつも車を持ち歩いていた。

『トミカみたいに小さいのではなく、10cmくらいで、ワゴンタイプのもの。ガシッとルーフ部分をつかんで、色々な場所を走らせていたよね。それも ”速く” 走らせることより、斜面や凹凸部分を乗り越えたりさせることを楽しんでいた。サーキットのスピードではなく、オフロードの凸凹感に萌えていたみたい。』

いつも車を持ち歩いて、坂道をみつけては登らせたり、ソファの背面から側面を降りて手すり部分から座席部分へ・・・みたいなカンジ。
そうそう、そんな感じだった。ピューッと走らせることはなかったよね、そういえば。

『明らかに、 ”自分が運転している” 気分で動かすことが楽しそうだったから、じゃあ、いつでも使える “坂道” を作ってあげよう、と思って』

なんと、雪女さん、ヒョウ君のために 「立体駐車場」 を手作りしてあげたのだ!
人に見せるのは恥ずかしい、と言っていた当時を思い出す。段ボールと牛乳パックを使った、いたってシンプルな二階建て駐車場だった。

『必要なポイントは ”坂道” があることと、車が落ち着く ”スペース” があること。だから、30×50cmくらいの段ボールに、牛乳パックを縦に半分に切ったもので10cmくらいの高さの柱を三隅に立てる。もう一本の柱は段ボールの隅より10cmくらい内側に。で、同じくらいの段ボールを載せて接着するときに、1か所の端は10cm弱くらいの幅で板の3/4くらい切り込みを入れおいて、下におりまげて ”スロープ” 状にして固定すれば、「簡単立体駐車場」の出来上がり!。1~2か月くらい遊べればいいかな、と思ったんだけど』

なんと、その手作り駐車場に熱中すること一年以上!ホント、お気に入りだったよね。

『朝起きてくると、まず、駐車場を出しきて、ってカンジだったね。我が家は基本ガラクタなおもちゃばかりだから、使わなくなった衣装ケースにいろんなものがドカッといれてあったんだけど、そこから自分で引っ張り出してくる(笑)。まあ、ダンボール製で大きさの割に軽いから、2歳児でも出し入れ簡単だったし』

で、自分の世界にひたって、ひたすらスロープをのぼったり、降りたり、たまには他の車を駐車させたりと、ほんとうにお気に入りだったのだ。あんまりよく遊ぶので、

『駐車場第二弾を作ったんだよね。こんどはスロープ付き二階建てではなく、遮断機&駐車番号付きのやつ。単に段ボールに駐車スペースの仕切りを描いて、番号をつけて、入り口になる場所に手で上げ下げできる(てこの原理を利用した)段ボール製遮断機をつけただけなんだけど』

こちらは、実は知育目的が半分。駐車番号をつけることで、数字を認識させようとしたのだそうだ。

『 ”5番に駐車しま~す”とか、”8番から発車しま~す”とかいいながら、ミニカーを出し入れさせて遊んだの。でも、あんまりうけなくて、私と一緒にしか遊んでくれなかったな』

そうなんだ、なんでだろ?

『多分、遮断機が身近に感じられなかったんじゃないかな。この辺り踏切ってないし、私が有料駐車場使うことなんて滅多にないから、遮断機じたいがよくわかってなかったと思う』

それに、ヒョウの萌えポイントはあくまで、オフロードの凸凹やスロープだからね。

そっか、せっかく手作りしても遊んでもらえないんじゃ、ちょっと作り甲斐がないね、というと、

『違う違う、むしろ逆。トミカの立体駐車場とかだと何千円もするじゃん。そんなにお金出して遊んでもらえないと買い損だし、捨てるに捨てられないじゃん。手作りなら、壊れても作りなおせるし、本人の希望に合わせてカスタマイズできるし、お金を使わなくても工夫次第で楽しめるっていう経験ができるし、いいことだらけだよ。』

遊ばなくなっても、資源ごみに出すだけだしね、とあくまでポジティブな雪女さんでした。

その2:乗り物カード

『男の子の習性がよくわからなかったけど、とにかく名前や種類を覚えたがるだろうと思っていたんだよね。ほら、よくいるじゃん、JR電車の名前がわかるとか、駅名を全部言えるとか』

そう考えた雪女さん。1歳のヒョウ君のために「乗り物カード」を作ってあげることにした。

『電車はもちろん、工事車両とかのいわゆる ”はたらくくるま” やバス、せっかくだから乗用車の車種もわかるようにしちゃえ、とか思って』

JRをはじめ各私鉄、トヨタや日産とかのHPから画像を拾い出して、5cm四方くらいの画像でExcelに貼りつけ、厚めの紙に印刷し、裏面をガムテープで補強しはさみで切って・・・という作業を延々と繰り返して、カードを手作りしたそうな。

『せっかくだから、はさみで切る前のシート状のものも印刷して、ファイリングしたよ。図鑑としても見られるし、カードと照らし合わせて ”探しっこ” 遊びもできるかと思って』

この工夫がヒョウ君的にはドンピシャだったようだ。ポケットファイル1Pに10枚ぐらい電車なんかの画像を印刷したシートをいれて、同じポケットに小袋に入れたカードを入れておく。ヒョウ君は好きなページから小袋を取り出し、どしゃっとカードを広げて、同じ画像の乗り物をシートで見つけてご満悦、全部探し終わったらカードを小袋にしまい、ポケットに収納して別のページを開いて、をエンドレスリピート。。。

『ルールは ”他の小袋のカードと混ぜない”こと。百枚以上のカードをぐっちゃぐちゃにされると収拾がつかなくなるから、”出した小袋に全部しまってから、別の小袋を出す” ということは徹底したかな。あとはお好きにどうぞってカンジだったけど』

5cm四方くらいというサイズも、1歳児がまとめて手に持つのにちょうどいい大きさで、長い間ヒョウ君のお気に入りになったそうだ。

その3:そのほかのいろいろなカードとポスト遊び

乗り物カードのお気に入り具合に気をよくした雪女さん。知育的な効果も考え他の種類のカードも作ることにした。

『私が中学生の頃購入した色見本カード帳があったんだよね。10cmくらいの長さで100色以上の色でできている単語カードみたなやつ。後生大事にとっておいても仕方ないから使ってしまえ!と思って、すべてのカードを真っ二つに両断してね』

厚紙(雪家で ”厚紙” といえば、大抵はカレンダーである)をすこし大きめに切って、セロテープで貼りつけると、同じ色のカードが2枚できる。

『色見本の裏には色の名前が書いてあったから、厚紙の余白になる部分に色の名前も書きこむと、 ”色かるた” のできあがり。青一つとっても何種類もあるから、繊細な色彩感覚を養えないかなぁとか思って』

同じように2枚セットで作ったのが、国旗カードである。こっちは乗り物カードのように、Excelに画像を貼りつけ厚紙に印刷し、裏面をガムテープで補強し、ハサミで切り出し・・・。
そうしてコツコツこしらえた、「色カードセット」や「国旗カードセット」。その使い方が、さすが雪女さん、という独特さだ。

『以前頂戴したお中元だかお歳暮だかの大きくて丈夫な空き箱を何とか利用したくて考えたのが「ポスト遊び」。箱のフタ側に10か所”集合ポスト” のように横5~6cm高さ2mmくらいの投函口を作って。その下に「色カード」や「国旗カード」を掲示して、手持ちのカードと同じカードが掲示してある投函口に「ゆうびんで~す」ってカードを投函するの』

一時掲示ができればいいので、ただカードをひっかけるとっかかりをガムテープで作っただけ。そこに表札がわりのカードをひっかけて、手持ちのカードから同じものを選んで投函する遊びだという。

『「色カード」の微妙な色の違いの識別、似たような国旗の区別、ついでに色の名前や国旗を覚えればラッキー、さらにせまい投函口にカードを差し込むという器用さの向上という、一石三鳥を狙った遊びなんだよ。おまけに空き箱の有効利用もできる!』

カードは決まったまとまりごとに小袋にわけて、そのまま箱の中に小箱で区分けして収納。こちらも出す小袋は一つずつと決めれば、管理もさして苦ではない。さすがである。

その4:作った雪女さんの自己満足で終わった大作、生物史年表

そういえば、あんなのも作ったなぁ、と思い出して語り出したのが「生物史年表」。

『男の子の好きなものの代表の一つが ”恐竜” だよな、と思って、恐竜のカードも作ろうと思ったの。で、私も詳しくないから色々調べてみたら、単純に面白くなってきちゃって。』

地球ができて46億年、恐竜から掘り下げていったら、脊椎動物の誕生、無脊椎動物の誕生と遡り・・・

『化石として全体像が残っているものでないかぎり、ほとんど想像上の生物のイラストなんかを見ているうちに、よくある「地球の誕生を1月1日としたら」っていうヤツを思い出して、そうだ、地球の誕生を1月1日とした年表を作ろうと思っちゃったわけよ』

実は某都市銀行様で年末に配ってくれるカレンダーが雪女さんはお気に入り。縦長に折りたたまれているのだが、広げるとB2紙サイズの年間カレンダーになっているのだ。月ごとに1日から月末までが縦にならんでいる。

『月ごとに縦に切り離して、1月1日を 「地球誕生」にすると、2月17日に命の素の”たんぱく質” ができて、2月25日に最初の生命 ”バクテリア” が誕生したんだって!あ、もちろん私が計算したんじゃないよ。そういうのをまとめたサイトを参考にしただけ』

7月10日くらいに”真核生物”が発生し、9月27日に”多細胞生物”が発生して、12月になってようやく爬虫類、哺乳類、恐竜が・・・

『その辺になってようやく、イラストやらCG画像なんかが出てくるからカレンダーの該当箇所に注釈としてイラストを加えたりして。当然、それまでより1日のなかに入れる情報が多くなるから、カレンダーはブツブツに切り貼りしたりして。』

縦にくっつければ、それはそれは長い年表ができあがった訳だが、それを雪女さんは、

『階段の壁にね順番に貼りつけたんだよ。そうすれば上も下も見やすいじゃん』

ひらがなが読める頃だった、とのことからヒョウ君が年中くらいの頃の話らしい。

『作るの結構苦労した(でも楽しんだ)割には、子供たちはあんまりしっかり見てくれなくて、しばらくして外したんだけど、もったいないから今でもとってあるよ。』

また掲示するときは、そっくりそのまま写しなおせばいいもんね、でももっと見てくれないかなぁ、とちょっと寂しそうな雪女さんでした。

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