ある意味とっても手のかかったウサギちゃんの話
ヒョウ君もウサギちゃんも基本的には滅多に風邪などひかない。学校もほぼ皆勤賞で通している。
が、ウサギちゃんは小学校2年生くらいまで、ちょっと面倒な体調不良を時々おこしていた。
『どうやら、旦那様の体質に近いらしいんだけど、赤ちゃんの頃から、一度体調を崩すと約5日間、ひたすら嘔吐を繰り返していたんだよね』
最初はまだ、1歳になる前のことだったそうだ。
『7~8か月の頃だったと思うんだけど、離乳食になってもガツガツよく食べるウサギが、めずらしく口を開けない。で、何とか一さじ口に入れた瞬間に、豪快に吐き飛ばしたの』
私も、ウサギ自身もびっくり。で、こりゃ体調不良なんだと。
『でも、熱があるわけではないし、咳もしなけりゃ鼻水が出るわけでもない。とにかく様子を見ようと』
で、様子を見ながら、時々水分や果物なんかを与えてみたそうだが、
『ことごとく吐き出された。それが5日続いたの。熱があるわけでも、特に苦しそうなわけでもないけど、さすがに5日続くと私もびびっちゃって』
けっきょく(しぶしぶながら)病院に連れて行った。医師曰く、
『特に重篤な様子は見られないけど、心配なら総合病院に紹介状を書く、と言ってくれて。私も重症とは思わなかったんだけど(何たって本人はケロっとした顔してるし)、ヒョウには見られない症状だったし、赤ちゃんなのに5日も栄養補給できていないのも気になったし、せっかく紹介してくれるというんだから』
事前に電話で連絡もしてもらった上で、車で1時間弱の赤十字病院に緊急扱いでかかることになったそう。ところが、
『そちらの医師にみてもらっても、重症には見えない。特に点滴が必要そうな状態でもない。心配なら整腸剤くらいは出せますけど、って感じで。医師2人が ”大丈夫そう” っていうんだから、まあ大丈夫だろうって、薬ももらわずにそのまま帰ってきた』
後々の症状から判明したことだが、嘔吐5日目はウサギちゃんにとって回復期に入ったところだったのだ。
『それから年1回くらい体調を崩したんだけど、症状は全部一緒。初日に熱が多少出ても、すぐに下がって、あとは5日間ひたすら嘔吐を繰り返す』
毎年繰り返すと家人も ”また始まったか” って感じ。ウサギちゃん本人も慣れてしまって、幼稚園の頃はには自分でボールに上手に(?)嘔吐するように。
そして、とにかく5日間をやり過ごす。
つまり、その間、病院には行かないんだよね。普通ならありえんと思うんだけど(苦笑)
『だって、赤ちゃんの時ですらあんな(?)対応だったんだよ。大きくなるほど、ぐったり感は増えていったけど、”いつもの状態” なうちは慌てる必要はないでしょ』
とはいっても、何日も食べずに吐き続けるわけだから、最後には胃液に血が混じることもあるそう。
それでもほっとくなんて、強いというか、なんというか。
『ただでさえ細いウサギだから、5日食べずに吐き続けるとお腹がぺったんこになって、ちょっと気の毒だけどね。でも一週間で戻るから』
ちなみに、体調不良のときに雑炊を食べて豪快に吐き戻した経験から、ウサギちゃんはおかゆ・雑炊系が嫌いなんだそうです。
『それを横で見ていたヒョウにも苦手意識が・・・。冬でも雑炊できないなんて、ホント最悪。。。』
雪女さんの体質が遺伝したヒョウ君の悲惨な冬の話
ヒョウ君1歳誕生日前の話。
ある日、ヒョウ君の足の小指を見た雪女さんは、愕然とし声なき悲鳴をあげたそうな。
『ショッピングモールで、ベンチで休憩中。ヒョウはまだ歩けないけどつかまり立ちは上手になってて、ベンチの背もたれに手をかけて、ご機嫌でスクワットをしてたの。まだ靴を利用していなくて裸足だったんだけど、足の小指が赤紫になりかかってたんだよね。』
別にどこかにぶつけたわけでもなければ、はさんだりしたわけでもない。
しかしそれは、雪女さんにとっては、あまりにも見慣れた ”症状” だったのだ。今時珍しいと思うのだが、
『 ”しもやけ” だよ。もうビックリだよ!赤ちゃんなんて、血行の良い生き物だと思ってたのに!!』
実は雪女さん自身、幼いころから(今にいたるまで) ”しもやけ” に悩まされていて、子供の頃には通院して手の指に包帯を巻くほどだったらしい。
『それでも幼児のころはちょと指先が赤くなる程度ですんでたんだけど、幼稚園に入るくらいからどんどん悪化していった。破裂して膿が出る、ってとこまではさすがにいかなかったけど、指が曲がらなくてスプーンが持てずに大泣きするくらいにはひどくなった』
で、こちらもしぶしぶながら、皮膚科を受診することに。
『でも、しもやけって専用の治療薬があるわけではなくて、赤外線照射と保湿剤くれるくらいだけなんだよね。』
結局、だましだまし、春が来るのを待つのみ、なのだそうである。
『私の経験からいうと、とにかく予防あるのみ。我が家では10月くらいから ”もみもみした?” が口癖になる。入浴中に念入りにマッサージするのが一番効果的なんだよ』
軽症なうちはしっかりマッサージすれば症状は改善するそうだ。
『でも、子供のマッサージって全然足りないんだよね。で結局毎年 ”しもやけ” に悩まされる。指は倍くらいの太さに膨れ上がって、紫色になるから、見た目はホントに悲惨』
なんと中学の先生が気の毒がって、教室でも手袋つけてOKとしてくれるくらいには、ヒドイ状態になるらしい。お気の毒。
『さすがに、毎年のことだから慣れてきてるけど、とにかく悪化しすぎて鉛筆が持てなくなると学業に支障をきたすから、それだけは注意させてる』
ちなみに、毎年通院してるの?
『ううん、幼稚園か1年生くらいまでだったかな。受診してた皮膚科がすごく待たされるし、保湿剤しかくれないし』
あ、そういえば一度大恥かいたことがある、と雪女さん。
『小学校3,4年の頃だったかな。ある日足の裏にイボみたいな ”しこり” がいくつかできて、「痛くて歩けない」って言われて。くだんの皮膚科に連れて行ったら 「(これも)しもやけです」って言われた。私がなったことがない症状だったから気づかなかったんだけど、恥ずかしかった~~』
これも雪女さんの体質遺伝?ウサギちゃんの話
実は、雪女さんは、かなりの便秘体質なのだそうだ。
『子供の頃から一週間以上お通じがないのはあたりまえ。大人になるまで、 ”毎日あるのが正常” って知らなかったくらい。』
でも。特に不都合がないから、あまり気にもしていなかったそうだ(20代に吹き出物が多かったのはそのせいかも?とは言っているが)
『その体質遺伝か、ウサギが赤ちゃんの頃から便秘気味だったんだよね。ちょっと心配してたんだ』
赤ちゃんから便秘?
『そう。母乳オンリーの頃から3日に2回くらいのペース。3日くらい出なかったときには、大泣きして若干出血しながら踏ん張るハメになったこともある』
水分たっぷりの母乳ですらこの調子では、離乳食になったらどうなることかと思ったそうなのだが、
『これが、意外なことに、離乳食になってからのほうが好調なくらいだったんだよね。なんでだろうって不思議だったよ』
確かに。まあ、よかったじゃん。でも基本的には便秘体質なのは変わらなかったそうで。
『2歳なる前くらいの頃だったと思う。ヒョウと一緒に私の実家に帰省しているとき便秘で腹痛を起こしたんだよね。普段あんまりぐずらないウサギがぎゃあぎゃあ泣くから母がおろおろしちちゃって』
多分便秘だとふんだ雪女さんは、ウサギちゃんのお腹をマッサージして、なんとか出させようと試みたのだが、上手くいかない。
薬屋で浣腸を購入しようかとも思ったそうなのだが、2歳児が使えるものが売っているとも思えない。
『その日は日曜日だったから、病院行くなら休日診療をお願いしないといけない。たかが便秘で?という引け目があったし、手元に保険証もなかったから躊躇してたんだけど、とにかくウサギがぎゃあぎゃあうるさくて』
仕方なく、とにかく電話で状態を説明して(便秘なんかで申し訳ないが)受診することにしたらしいのだが、
『大笑いだったのが、病院に電話したら、ウサギがぴたっと泣き止んだんだよ。病院に行ける!ってだけで、半分気楽になったんだよね。1歳児のくせに』
で、恐縮しながら、念のためエコー検査までしてもらい、特に問題はないから、予想通り便秘だろうということで、
『そのころにはウサギも泣き止んでたんだけど、せっかく来たから浣腸だけしてもらった』
実際それですごく通じたわけではないそうだが、なんとなく腸が動き出して、痛みもおさまったようで、めでたしめでたしと。
『全然めでたしじゃないよぉ。保険証なくて、実費で1万円以上かかったんだから!』
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